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2016年05月27日

【Q&A】人と犬がのびのび暮らせる家にするには?

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念願の新居を手に入れたのと同じタイミングで、もうひとつの夢だった犬と一緒の暮らしも叶えたい!マンション、アパートと違って一戸建てなら制約なく気軽に飼えるかも…?人と犬がともにのびのび暮らすための注意点をドッグライターの大塚良重さんに伺いました。

●Q 一戸建てなら、好きな犬種を飼える?

A 結論から言えば、どんな犬でも可能です。ただし、何よりもまずは住環境や経済面、自分の年齢や体力、希望する犬種の特性などを熟考することが大切です。犬の大きさや犬種で異なりますが、年間10万円台~20万円台とそれなりの金額もかかります。合わせて、10~15年前後とされる犬の寿命と家族のライフプランも重ねて考えておくべきでしょう。また、社会化の程度や飼い主のしつけにもよりますが、住宅が密集した地域で吠え声が気になるなら、吠え声の大きい、または吠えやすい犬種は避けるなども一考したほうがいいでしょう。

なお、自治体によっては特定犬として指定された犬種は檻で飼育する(逃走しないようにという意味で、室内飼育も可)などの条例を設けていたり、同時に飼える頭数が一定の数を超えると届け出が必要になったりしますので、そうした情報収集もしておくことをお勧めします。

●Q ペットの居場所、室内のどこに作ってあげれば良い?

A 家族が集まるリビング、ダイニングなどもいいのですが、できれば室内に2~3ヵ所あると理想的。家族の目が行き届き、静かで落ち着くことができ、かつ犬は湿気に弱いので風通しが良い場所が良いでしょう。また、外が気になって吠えることもあるので、それが困る場合には、近隣への配慮から窓際は避けたほうがいいかもしれません。室内を移動しやすいように、ドアに犬用の出入口が付いているのもいいですね。ただし、室内を自由にさせるのは、ある程度しつけが完了してからです。

●Q 庭でのびのび遊ばせてあげたい! 注意点は?

庭をドッグランにする場合はフェンスをつけるなどの配慮を

A ジャンプ力のある犬なら脱走防止のために高さのあるフェンスで囲う必要がありそう。地面はカラダに優しい芝生やウッドチップを。雑草防止用に防草シートを敷く、こまめに手入れをするなどの配慮も必要です。水道があると犬の足洗いに重宝しますね。ガーデニングをしたい人はイタズラされないようにフェンスなどで囲うと無難。ただし、犬が食べると中毒になる可能性がある植物、例えば、スズラン、シクラメン、アイビーなどは植えないほうがいいでしょう。

●Q 犬にとって危険な場所はどこ?

包丁などの危険物があるうえ、火を使うキッチンは立ち入り禁止にしたほうが無難

A 火を扱い、包丁や洗剤、食材などが置かれているキッチンや2階のバルコニー、さらに子犬、シニア犬を飼っているなら階段も危険ゾーンです。フェンスを付けて立ち入り禁止、転落防止の工夫をしましょう。また、キズをつけられたくないなら和室、水を飲んでしまう可能性があるトイレにも注意が必要です。さらに、オイルなどの危険物があったり、車の入出庫の際が危ないガレージへの立ち入りにも要注意。

加えて、特に未就学児童~乳幼児のいるご家庭では、犬と子どもしかいない状況はつくらないように目を配ってください。犬の性格や状況によっては子どもがしつこく触ってくることをストレスに感じて、攻撃的になったり、思わぬ事故につながったりするケースもあります。

●Q 犬が室内でケガをしないか心配。未然に防ぐテクニックは?

コンセントカバーは犬の危険防止はもちろん、乳幼児のいる家庭にも有効なアイテムに

A まずは床に注意を。床がフローリング敷きのご家庭は多いと思いますが、滑り止めなどの加工がされていない床材の場合、人間はもちろん、犬にとっても転倒の危険が。そうした生活を続けると、関節を痛めて障害が残る犬もいますのでクッションタイプなど滑りにくい床材が良いでしょう。もしくはペット用のマット(爪がひっかかりにくい、ノミ、ダニや毛が詰まりにくい継ぎ目の狭いタイプがおすすめ)をフローリングの上に敷いても良いと思います。

次に、電気コードやコンセントも事故発生の原因に。かじったりすることがないよう、犬が届かなさそうな高さの壁上にコードを這わせる仕様にできれば理想的です。あるいは、家具の裏を通すなど直接触れないように工夫してみましょう。コンセントカバーも有効です。

さらに熱中症対策として、エアコンにも注意を。夏場、犬だけで留守番の時、エアコンをつけっぱなしにしておけば熱中症対策になるだろう…と考える人は多いはず。でも、最新型のエアコンは、人感センサーで人間の動きに合わせて涼風を送ることができるなど、ある意味賢すぎるため、小さな犬を認識しない場合も。その結果、運転していたはずのエアコンが作動せず、室内が蒸し風呂状態に…!という事故も報告されています。あらかじめ検証しておきましょう。

●Q 犬と暮らすにあたって、ご近所に配慮をすべきことって?

吠え声はご近所とのトラブルのひとつ

A 犬を飼っている家庭がご近所と起こすことが多い「3大トラブル」を防ぐのが基本です。

① 「吠え声」社会化された犬を極力選ぶと共に社会化を心がける、しっかりしつける、吠え声が心配な環境であるならば、吠え声がさほど大きくない犬種を飼う、などが考えられます。また、散歩や運動不足、飼い主とのコミュニケ―ション不足によるストレスなども過剰に吠える原因になるケースも。原因を除去し、しつけ直しても、それでも吠えてしまう場合は、防音窓、防音効果のあるカーテンを二重にする、居場所をできるだけ家の内側にする、などの対策があります。

② 「粗相」2つ目に、近所を散歩している間の「粗相」。ウンチはもちろん持ち帰りがマストですし、おしっこもマナー水洗が基本です。くれぐれもよそのお宅の玄関先や塀、垣根などでさせませんように。

③ 「臭い」庭にウンチ、おしっこを放置しないのはもちろん、住宅が密接している場合、室内の居場所を窓際にしていることが臭いがお隣に届く場合もあります。部屋の内側のほうが無難かもしれません。

いずれにせよ、引っ越して隣近所に挨拶する際には犬を飼っていることも伝えておくと良いと思います。

いかがだったでしょうか。犬は飼い始めた時点からあなたの家族の大切な一員。共に末永く快適に暮らすためには、さまざまな工夫や配慮が必要です。本記事をヒントにしながら、理想の共同生活を始めてくださいね。

ドッグライター

大塚 良重(おおつか よしえ)

愛犬への感謝と、純粋なる犬達の素晴らしさを伝えるドッグライター。シニア犬の介護に関する問題にも長く携わっている。All About「犬」ガイド。