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2022年1月31日
熊本地震を経験した施主様がタマホームを選んだわけ|タマホームの施工事例

住宅への被害が特に大きかった2016年の熊本地震。なぜ被害が拡大したのか、その原因と教訓をまとめました。また、熊本地震を経験した施主様がタマホームで建てた家とその理由についてもご紹介します。
知っておきたい「熊本地震と住宅」
熊本地震の規模と住宅被害
2016年に起きた熊本地震は、4月14日にマグニチュード6.5、最大震度7を記録。さらに16日までの3日間で震度6弱以上の本震が7回も続いたことにより、3万棟以上の住宅が倒壊するなど大きな被害をもたらしました。
しかし、最も被害の大きかった益城町の調査によると、木造住宅1,940棟のうち1981年以前に建てられた住宅が倒壊・全壊した割合が50%、2000年以前に建てられた住宅は20%弱、2000年以降に建てられたものは10%以下と、住宅が建てられた年によって被害の大きさが異なることが明らかになったのです。
参照元:公益財団法人 森林文化協会「森林環境2017」
「熊本地震による木造住宅の被害とその原因」
https://www.shinrinbunka.com/wp-content/uploads/2017/03/49b5fa1cf85b700ebf4e8415c753bf23.pdf

引用元:国土交通省 住宅局「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント
https://www.mlit.go.jp/common/001155087.pdf
年数が経っている住宅の被害が大きかったという結果を見て、「年月が経って古くなり、傷んでいるから崩れやすかったのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、築年数が経っているというのは直接的な被害の原因ではなく、これには「建築基準法の改正」が関係しています。
住宅などの建物は、建造物を建てる際のルールとなる建築基準法に則って建築されます。
建築基準法は度々改正が行われており、項目の1つである「耐震基準」についても1981年と2000年に大幅な改正が行われました。
1981年より前に建てられた住宅は「旧耐震基準」、1981年以降に建てられたものは「新耐震基準」と大きく分けられています。
「旧耐震基準」と「新耐震基準」の違いは、耐力壁の量。耐力壁とは地震や風に対抗できる壁のことで、新耐震基準で建てられた住宅は旧耐震基準で建てられた家の約1.4倍も多く耐力壁が使用されていました。
このことが、建物への被害を抑えるのに有効であったと分析されているのです。
さらに、2000年の改正では上下の柱を留める金具の選び方や留め方が厳格化されたことにより耐震性が増したことから、2000年以降に建てられた住宅の被害が最も少なかったのです。
※参照元:「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント P4
https://www.mlit.go.jp/common/001155087.pdf
熊本地震の教訓
熊本地震から得た教訓を生かし、大地震に見舞われた際にもなるべく被害を抑えられるよう、住宅を購入するときには「耐震性」を重視する必要があります。
とはいえ、住宅の耐震性能はどのようにチェックすれば良いのでしょうか?
耐震性能を調べる際は、国が定める耐震基準である「耐震等級」で判断します。耐震等級は1~3まであり、等級が上がるほど耐震性が高くなります。
耐震等級1は建築基準法の最低限の耐震性能を満たす水準。耐力壁の量で計算され、震度6から7程度の地震が起きても倒壊せず、震度5程度の地震が起こっても損傷しないとされています。
耐震等級2は耐震等級1より1.25倍性能が高くなり、床や屋根の強さも条件となり、「長期優良住宅」の認定条件として耐震等級2以上が必要とされています。
耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強度があり、安全面が重要視される消防署や警察署などの多くが耐震等級3を満たす建物になっています。
上記から鑑みると、これから家を建てる場合は耐震等級2以上のものが選択の基準となるでしょう。
昨今、ほとんどのハウスメーカーや工務店は耐震等級2以上になるよう設計されているため特別心配する必要はありませんが、念のため耐震等級を確認しておくことをおすすめします。
熊本地震を経験した施主様が選んだタマホームの施工事例

タマホームにしたワケ
実際に熊本地震を経験され、地震の怖さを身を持って感じた施主のI様。
なぜタマホームで家を建てようと思ったのか、その理由をお聞きしました。
熊本県在住のI様は、ご両親がご高齢になったことから同居に踏み切り、元の家を取り壊して3世代で住める新居を建てようと考えられたそうです。
「家を建てるときは丈夫な家が良い」と前々から思われていたというI様。
「熊本地震がトラウマになっている。本当に怖かった」「またあの程度の地震が来ると思っている」と話されており、工務店で建てた奥様のご実家はメンテナンスが不十分だったことからハウスメーカーで建てることを考え、住宅展示場に見学に行かれました。
その住宅展示場の体験コーナーで耐震構造の家がしっかり揺れを抑えられるのを実感したことで、耐震性能の高い家を建てることを決められたといいます。
ただ、そこでネックになったのがお金の問題でした。
他社で見積もりを取ったところ、地震対策に優れた家は通常の住宅より高価格に。住宅ローンを組んで月々払っていく予定だったため、生活をしていくには収入に見合った支出に収める必要があり、予算も限られていました。
そんな時、タマホームで出された見積もりを見て「耐震性能は充分にあるのに、他社よりもかなり金額が低い」と驚かれたのだそうです。
また、他社は建物のみの金額が提示されたのに対し、タマホームは解体費用や地盤改良費、部屋に備え付ける電化製品の費用まで見積もりに含まれていたため、トータルでかかる費用が分かりやすく、一気に不安を解消できたことが大きな決め手となったとお話しいただきました。
タマホームの耐震性
タマホームの「大安心の家」は耐震等級3となっており、標準仕様で「長期優良住宅」の基準をクリアしています。
耐震性の高さは熊本地震と同じ地震波を起こす実大振動実験でも実証されており、建築基準法ギリギリの耐力壁の量で設計された家は熊本地震の前震1回と本震2回の揺れで倒壊してしまったのに対し、「大安心の家」は振れ幅も小さく、壁紙が少し割れる程度と損傷を大きく抑制できています。

この実験からも分かるように「大安心の家」は震度6から7の大地震に見舞われても倒壊を防げ、安全を確保しやすいといえます。
また、損傷を最小限に抑えられるため、少し修理をするだけで済むので修理費を抑えられ、長く住み続けられるのも大きなメリットです。
「大安心の家」がこれほど地震に強い理由は、家全体を底面で支える「ベタ基礎工法」を取り入れ、耐力面材を四方に囲んで家を一体化することで強度をアップさせているため。
さらに、土台にヒノキを用いることでシロアリを寄せ付けにくかったり、壁の内部に外気が流れる通気層をつくることで建材の腐食やカビの発生を防げたりと、耐久性に優れているのも特徴です。
耐震性以外のこだわりポイント
I様のこだわりポイントは、使い勝手が良く、くつろげる空間にすること。
キッチンの横にダイニングテーブルを配置するスペースを設けたことで、配膳や片付けがしやすく、料理をしながらご家族と会話も楽しめるようになりました。
念願であった壁掛けテレビも設置し、「ソファに座ってのんびり過ごす時間が最高」と、旦那様も大満足のご様子です。
実際に住んでみて…住み心地は?
タマホームの「大安心の家」は耐震性に優れた造りのため、少しの揺れくらいでは速報を見るまで地震に気付かないことも多いのだというI様ご夫妻。
スタッフがインタビューの前日に地震があったことを尋ねてみても、「昨日地震なんてありましたっけ?」と答えられるほど地震への心配が減り、快適に過ごされているようです。