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タマホームの
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2021年12月27日

タマホームの住宅商品の耐震性

タマホームの住宅商品の耐震性

タマホームの家って地震に強いの?地震があった場合の影響はどのぐらいあるの?気になる方のために、建築基準法上の耐震基準とタマホームが実施した実大振動実験の結果をご紹介していきます。

タマホームの耐震性、耐震等級はいくつ?

タマホームの耐震等級は「3」。

これはどのぐらいの耐震性を持つのか、地震に強いといえるのかを判断するために、まずは耐震等級とは何か、どのような基準で決められているのかを解説します。

 

耐震等級とは

耐震等級とは、その建物が地震に対してどのくらい強いのかを示す指標の1つ。住宅の性能表示制度である「 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって定められています。耐震等級は建物の耐震性に応じて3つのランクに分けられており、数字が大きければ大きいほど耐震性が高いとされています。いちばん低い等級は1で、1番高い等級が3。地震が起きたときに建物の構造躯体がどのくらい倒壊しにくいのかが等級として示されています。耐震以外に「免震」や「制震」という工法もあります。「免震」とは建物そのものに伝わる地震の揺れ幅を制限し、家の中と建物の安全を守ること。「制震」とは建物そのものにダンパーなどの特殊な制震部材を組み込み、地震の揺れを吸収するという仕組みを指します。

建物の耐震性を高めるにはさまざまな方法がありますが、大きなポイントは以下の4つとなります。

 

1.建物の重さ

建物は重ければ重いほど地震に強そうに見えますが、実は軽い方が地震に対しての揺れが小さくなり、耐震性が高くなります。

 

2.耐力壁

耐力壁とは、地震や風などの横からの力に強い壁のこと。耐力壁の数が多いほど耐震性に優れています。

 

3.耐力壁や耐震金物の配置

地震対策として耐力壁や耐震の金物を使っていても、その配置が間違っていては上手く効果を発揮できません。ただ強い建材を使えばいいだけではなく、適切な組み合わせが肝要です。

 

4.床の耐震性能

壁に耐力壁を使っていても、床がある程度しっかりしていないと地震から受ける力を壁に伝えきれません。耐震等級を2以上にする場合、床の耐震性も必要になってきます。耐震等級の高い住宅を建てるには、部分的に強い資材や仕組みを用いるというだけでなく、その使い方やバランスも大切なのです。

 

耐震等級3ってどのくらい?

・耐震等級1

耐震等級の中で1番低い等級です。家を建築するためには建築基準法を満たしている必要があり、耐震等級1は建築基準法で求められる耐震性と同程度のものになります。数百年に一度起こるとされる震度6強から7に相当する大地震を想定した構造設計で、災害時に即時倒壊、崩壊はしないとされています。数十年に一度発生する震度5程度の地震の場合は、住宅の損傷防止に効果があるとされています。

 

・耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の耐震性があり、震度6強から7の地震が起きた後でも補修すれば住み続けることができるとされています。耐震等級2以上からは屋根や床にも耐震性を持たせて耐震設計がされ、災害時に避難所になる体育館、学校や病院などの公共施設は、耐震等級2以上の耐震性が必須となっています。

 

・耐震等級3

もっとも高い耐震等級で、耐震等級1の1.5倍の耐震性を有します。震度6強から7の地震が起きても倒壊・崩壊せず、その後も軽い補修で住むことができるという高い耐震性が特徴で、防災の拠点となる消防署や警察署の多くがこの等級にあたります。国土交通省の報告書によると、2016年に発生した熊本地震では震度7の揺れが2回起こったにもかかわらず、耐震等級3の建物のほとんどに被害は無かったとされています。

 

※参照:「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント(国土交通省 住宅局)

 

耐震等級などで建物強度を指標化する「住宅性能表示制度」は2000年に制定されたため、2000年以前に建てられた建物には耐震等級の評価がされていません。また全ての建物に必須ではなく、あくまで任意で取得するものですのでご注意ください。安全性などに重きを置いて家を建てるのであれば、耐震等級は3がお勧め。最近は震度6以上の地震が頻発しているため、家を建てるときは耐震性にも着目しましょう。

ホントに地震に強い?振動実験してみました

タマホームの耐震等級3がどのくらい強いのか確かめるため、2017年10月に防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター(E-ディフェンス)にて実験を行いました。実施したのは、同じ間取りで耐震性能の違う2棟の比較する耐震実験。比較する2棟のうち、A棟はタマホームの「大安心の家」の標準仕様で 耐震等級3、B棟は建築基準法ギリギリの壁量で設計された家です。試験では、熊本地震で観測された前震1回と本震2回の地震波を入力して揺らしました。B棟は1回目の揺れでは倒壊しなかったものの、1階部分の揺れ幅の数値が大きく、日本建築防災協会の損傷区分と照らし合わせると”大破”の区分に。2回目、3回目ではより揺れ幅が大きくなり、”倒壊”の区分まで数値が変化しました。対してA棟(タマホームの「大安心の家」)は 3回目の揺れが終わった後でも揺れ幅が小さく、損傷は壁紙の割れなど軽微なものだけ。構造的な性能の低下はほぼ認められず、3回目の揺れの後でも充分な耐震性能を保っていました。

耐震等級3の「大安心の家」は地震に強い

今回の実験結果から、「大安心の家」は震度6強から7の大地震にあったとしても倒壊せず、さらにその後も軽微な修繕のみで住み続けられるということが確認でき、逆に建築基準法ギリギリで設計された家は、1度でも大地震が起こったら大破してしまうということが分かったのです。今回実験に使用した「大安心の家」は、日本の風土に合った木造軸組在来工法に加え、家全体を底面でしっかりと支えるベタ基礎工法を標準で採用しています。また、四方を囲む耐力面材によって家全体を一体化し、地震や暴風に対する強度をアップ。外部からの力を建物全体へ分散させ、高い耐震性を確保しています。建築に使う木材は、国産材の中でも高質なヒノキ材と安定した強度を持つ集成材。土台に採用されているヒノキは耐久性に優れ、シロアリがつきにくいという特徴があります。また、柱に高品質な集成材を使用することで、安定した強度を保ち、耐震性・耐久性に優れた家に。柱同士の接合についても、できるだけ削り取る部分を最小限に抑えることで、断面強度が高くなるようにしています。経年劣化を防ぐため、金物の塗装には耐食性に優れたものを採用。外壁材と構造躯体の間に外気が流れる通気層を作っており、湿気は外部に排出されます。壁内の通気層は屋根裏まで通っており、結露や湿気を少なくすることで建材を腐食やカビから守る効果も。基礎にはパッキンを採用し、床下のすみずみまで風を行きわたらせることにより、シロアリの発生を未然に防ぎ、建物の耐久性を向上させています。さらに、全棟に対して着工前に地盤調査を行い、建築に適した強度があるか確認。調査の結果、地盤の強度が不足していると判断した場合は基礎補強工事や地盤改良工事を行い、建築に適切な地盤の強度まで引き上げます。大規模地震が徐々に増えている近年。2030年までに起こると言われている南海トラフの地震など、これからも地震は数多く起こるでしょう。タマホームは、地震大国である日本において住まう人と建物を守るためのさまざまな工夫を結集した頑強な家づくりが必須であると考え、それを形にしています。

 

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