事業報告

対処すべき課題

 今後のわが国経済は、米国を中心に新興国経済の持ち直しから、緩やかな回復に向かうことが期待されます。一方で、各国における金融政策や地政学的リスクのほか、保護主義的な政策への動き等、先行きの不透明感が残ります。
 当業界の経営環境は、住宅着工が横ばい基調にあるものの、人口減少による国内市場の縮小や、オリンピック需要による職人の不足等の懸念があります。
 このような状況の中、当社グループは平成28年5月期より3ヶ年の中期経営計画「タマステップ2018」を進めています。「“面” の展開から、“層” の拡大による成長へ」という基本方針を着実に実行し、持続的な成長へ向けた強固な経営基盤の形成を推進していきます。コア事業である注文住宅事業においては、「大安心の家」に代表される既存ラインの他、ハイライン(高価格帯商品)、ベーシックライン(低価格帯商品)へ販売ラインを多様化することで幅広い顧客層からの支持を獲得し、販売棟数の拡大を目指します。また、土地を持たないお客様を対象に戸建分譲事業を中心とした不動産事業に注力していきます。さらに当社の累計引渡棟数が10万棟を超え、今後もストックが増加していくことから、リフォーム事業を新たな成長の柱として事業の拡大を目指していきます。
 株主の皆様におかれましては、今後とも格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。