タマホームの
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2021年12月27日
平屋のアメリカンハウス|タマホームの施工事例

輸入住宅の代表格ともいえるアメリカンスタイルの家について、その特徴や日本で建てる際の注意点、実際に平屋でアメリカンタイプのマイホームを建てたタマホームの施工事例を見ていきましょう。
平屋建てのアメリカンハウスとは?
アメリカンハウスとはどんな家?
「アメリカンハウス」とは、その名のとおりアメリカンスタイルの家のこと。具体的には、北米に今も多く残るコロニアル様式の建物を指します。コロニアル様式とは、16世紀年初頭~17世紀に渡る植民地時代に、ヨーロッパ各国の建築様式を取り入れたアメリカの建築様式。近代建築の三大巨匠の1人といわれるアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトがアメリカンハウスのスタイルを確立したといわれています。由来となった国ごとに「スパニッシュ・コロニアル」「イングリッシュ・コロニアル」など様々なデザインがありますが、玄関を中央に配置して、窓を左右対称に配置したシンメトリーなデザインのものが主流です。外壁はサイディング(セメントや金属製の板状の壁材を貼りつけた壁)が多く、三角屋根やダブルハングウインドウ(格子状で、サッシが上下にスライドして開閉する窓)が特徴的。日本では1980年代に洋画・洋楽ブームと共に輸入住宅の人気が拡大。アメリカンハウスも2×4工法(ツーバイフォー工法)の広まりと共にオシャレな輸入住宅として人気を博し、今でも根強いファンが一定層いるスタイルです。
平屋建てで建てることはできる?
アメリカンハウスをはじめとした輸入住宅は、日本の住宅に比べてサイズ感が大きいのも特徴。モジュールといわれる建築設計の基準となる単位にしても、日本は910mmや1000mmの「メーターモジュール」なのに対し、アメリカンハウスは1220mmが基本と、約1.2倍の差があります。空間設計が広々しているので、天井が高く室内も広めで開放感ある暮らしを楽しめますが、「少しサイズが大きいかも…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。輸入住宅、アメリカンスタイルの家を建てたいけど、あまりに広々しているのはちょっと…という方におすすめなのが、平屋のアメリカンハウス。1フロアのみでもゆったりした空間設計なので狭さを感じにくく、アメリカンハウスの特徴である三角屋根を活かして屋根に沿った斜め天井にすること、平屋でも高さを感じられる家にすることができます。
平屋建てのアメリカンハウスのメリット&デメリット
憧れのデザインを、日本らしく平屋で建てる…。素敵なマイホームになりそうでワクワクしますが、平屋建てであることにはメリットもデメリットも混在しています。平屋であることのいちばんのメリットは、2階への上り下りがない、ということ。目を離せない小さなお子様のいるご家庭も、足腰が弱ってきたシニアのご家庭も、階段を昇り降りする労力や危険性ナシで安全にゆったり暮らせます。もちろん、2階スペースが無い分、建築費用を抑えることが可能となります。デメリットは、2階スペースが無いため部屋数は少なくなるということ。平屋で多くのお部屋を確保するには、ある程度のゆとりある敷地が必要になります。アメリカンハウスは全体的に大きめのつくりなので、一般的な日本家屋よりは広めの敷地に建てたいもの。また、冬になると積雪がかなりの高さになる豪雪地帯の場合、除雪や雪捨て場について予め検討しておく必要もあります。
タマホームで「平屋建てのアメリカンハウス」、叶えました

アメリカンハウスの特徴や平屋で建てるときの留意点を理解したところ、実際に平屋建てのアメリカンハウスをタマホームで建てたM様ご夫婦(大分県在住)の施工事例をご紹介します。
タマホームで建てた「平屋建てのアメリカンハウス」
● 商品プラン名…タマホーム「大安心の家」
● 建築価格帯…1,500~2,000万円
● 延床面積(建物各階の床面積の合計)…96.47㎡(29.1坪)
● 間取り…3LDK
● 工法・構造…木造軸組
● 竣工年月…2018年4月
なぜ平屋のアメリカンスタイルを採用されたのでしょうか?
夫婦2人共もともとアメリカンスタイルが好きで、家を建てるならアメリカンハウスにしたい!という希望が一致していた、というM様ご夫妻。当初より、デザインの確定は早かった。あとは、それをどう具現化していくか。理想の家を建てるためには同じく理想的な土地が必須だと思っていたMさんご夫妻は、一年くらいじっくりと土地探しをした結果、お陰で、陽当たり良好で凹凸が無く四角という、条件バッチリの土地に巡り合えたといいます。土地も決まり、いよいよ間取りについて考え出した時に、「2階建てにしても将来的には使わなくなるかも…」と思ったのは奥さま。お子様が独立してご夫婦2人になったら、部屋数が多すぎても勿体ないと感じたのだそう。ご主人は最初平屋にはあまり賛成では無かったようですが、現在では「平屋建てにしてよかった!」と結果的にご満足されているそうです。
輸入住宅ではなくタマホームにしたワケ

M様ご夫妻が家を建てようと検討し始めたきっかけは、奥さまの妹さんご夫婦がタマホームで家を建てられたこと。よって、比較的早い段階でタマホームの展示場に足を運ばれたといいます。「正直、最初のイメージは“普通のお家だな”という印象でした。特にすごく印象に残ったモデルハウスでは無かったです。アメリカンハウスといえば輸入住宅かな、と思っていたのですが、建てた後のメンテナンスなど、長年暮らしていくことを考えたら、国内の住宅メーカーのほうが安心できると感じて。タマホームは普段からCMなどで知っていましたし、安心・安全な印象もありました。こだわりが強かったからこそ、しっかりした国内メーカーにお願いして理想を叶えて貰おう、ということで、タマホームを選択しました」。
平屋建てのアメリカンハウス、こだわった理由?

「理想の家のイメージを固めるために、SNSで『アメリカンスタイル』バードポーチ(玄関前に大きなウッドデッキを設け、家の屋根がデッキの上を覆っているスタイル)」といったハッシュタグをとことん調べました。アメリカンハウスらしさの象徴ともいえる格子窓をはじめ、照明やスイッチといった細部に至るまで、徹底的に調べて好きなデザイン・テイストを見つけた上で、相談しましたね。具体的なこだわりは、本当にいろんなところに詰め込んでいます。例えば庭のヤシの木。クレーン車で吊り下げて持ってきてもらって、思った以上に大掛かりなことに…。でも、あると無いとでは全然印象がちがうので、やっぱり正解だったと思ってます。


間取りでいうと、アメリカンハウスらしい広々したリビングだったり、フロア全体を見渡すことができる対面式のオープンキッチンだったり。子供が大きくなっても、自分の部屋に行くには必ずリビングを通る動線にしたので、家族のコミュニケーション不足も回避できると思います。部屋ごとにイメージの異なるクロスを選んだことで、アメリカンハウスらしさは大事にしつつ、ひとつひとつの部屋に個性を出せたのも嬉しかったですね。シーリングファンや照明などの小物までこだわりぬいて選んだので、全体的なイメージも統一できて満足です。

そして、最後のこだわりポイントは、一室を和室に設えたことです。主人の提案で、アメリカンスタイルの家に敢えて和室を、と。ここは完全な和の空間にしていて、障子もつけました。工務担当の方から「全体的な統一感を保つため、隠し部屋のようにしてはどうですか?」とご提案いただいたので、さすが!と即採用。扉を閉めたら和室があるとはまず思わない、秘密のこだわり空間になりました。
平屋建てのアメリカンハウスの住み心地
以前は小さなアパートに10年くらい住んでいたM様ご夫妻、念願のマイホームの住み心地は格別だといいます。広々した空間でのびのび暮らせること、友人を呼んでバーベキューなども楽しめることなど、マイホームを手に入れて嬉しかったことは数々あるけれど、「全体的にすべてが最高!」なのだそうです。「ときどき、ウチを見に来てくださる方がいるんです。理想どおりに建てた家が、知らない人にも素敵だなぁと思ってもらえたなら、すごく嬉しいですね」。